映画:永い言い訳

公式サイト(http://nagai-iiwake.com/)より

「ゆれる」「ディアドクター」で有名な西川和美さんの映画です。観た後に翌日まで何とも消化しきれない気持ちがまとわりつく感じは相変わらずです。西川さんの作品は、どれも自分と綺麗にぴったりとかぶるところは無いんですけど、台詞まわしとか役者のたたずまいとか家の風景とか、どこかどこかに既視感にも似た異様なリアルさがあるんですよね。
人を愛することを知らなかった主人公が、妻の死をきっかけにした出会いの中で、だんだんと人を愛するようになります。それは妻への贖罪なのか。年をとっていったからなのか。自分が必要とされることが実感できたからなのか。少なくとも映画では答えはよくわかりません。でも何となく思うのは、やっぱり人は人と関わることで良い方向に変わっていくんじゃないかなということ。
基本的には静かに時間が流れていく映画ですが、時々出てくるハッとするような台詞と本木さんのダメダメっぷりが最後まで飽きさせません。当然のごとく本木さん、深津さんら俳優の演技はすばらしいです。そして子役は異常にうまいです。どうやってこんな演技をさせることができたのか・・・。

いい映画でした。「ゆれる」は超えてないですけど。

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